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Channel: MB マッスルバックアイアン名器巡り
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人類の歩み、そして未来へ ~地球の冷却循環⑩~

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宇宙では膨張と収縮を繰り返し、爆発、衝突や結合が常に行われていると言うのが科学者の定説である。星(惑星)になった岩石は結合し成長して来たと言う訳だ。地球にはオゾン層、磁場と言うシールド(防護)で覆われており、強烈な太陽エネルギー、紫外線の緩和、太陽風の遮断をしてくれる。太陽から近い上、それらを持たない水星、金星は超高熱が渦巻いており、既に火星は焼き焦がされている。
 
 
地球の断面は卵の殻みたいな地表(地殻)に山、海等、プレート(岩盤)があり、固い様々な岩石で覆われた上部マントル、そこから無数の宝石を含めた様々な岩石で形成される下部マントル。そして鉄の液体金属が渦巻くコア外核、さらに鉄の固体であるコアコア内核となる。人間が地中で一番深い所に到達した距離は3.9km(金、宝石の採掘)、一番深い穴で12km、一番深い海中が太平洋マリアナ海構チャレンジャー海淵11kmである。地球断面の距離関係は地殻層が5~50km、上部マントル層670km、下部マントル層2230km、コア外核層2200km、コア内核層1300kmとなり、地殻から地球中心まで6400kmとなる。地球の直径は余り乗らない車の所有者の年間走行距離ぐらいか。そんな地球内部ではコア内部とマントル内部で対流が行われている。熱の循環だ。マントル対流は海で冷やされ重くなって沈み込んだ海側のプレート(スラブ)がマントルの底で再び暖められ上昇して行く(プレーム)。年間で10cmぐらいの動きだ。マントルとコアが別々に対流するのは鉄の海であるコア外核の比重が高くスラブはコアと混ざり合えずコア外核を冷却する。そしてコア内核が10~20億年前に出来たと考えられる。熱を内側から外側に、そしてそれが地表で冷やされる。コアはマントルに熱を逃がす為に対流が行われている。


そもそも地球に何故、コアなる物が存在するのか。それは、45億年前、岩石の衝突で惑星に成長すると重力が大きくなり、中心部に密度の高い物質が取り込まれ、これらが擦れあい熱を生む。不安定な放射性同位体(ウラン、カリウム40、トリウム)が崩壊しさらに熱を放出。45億年、岩石層や地殻に覆われコアは熱を保ち続けている。このコア(外核)は液体金属で地球の自転により、幾つもの巨大な渦(高さ数1000キロ、幅数10キロ)を巻いており(マントルに熱を逃がす対流の動力源)これにより電流が発生しコアは電磁石となる。地球を突き抜け宇宙まで届き、磁場を形成し、オゾン層と共にシールド(防護)を創り、強烈な太陽エネルギー、紫外線、太陽風から守ってくれる(数十万年単位でN極S極の磁場は反転するらしい→北と南が逆になったらトンデモネーーー)。コア内核は太陽の温度より高いと言われるが何故、地球が焼けない溶けないのかは科学の領域が達していない謎である。 
 
 
混乱し易いがマグマは地球の層ではなくスポットですね。対流による岩石の移動はギアが噛み合った様にとは行きません。ぶつかり合った岩石(プレート)が猛烈な力で擦り合い(※年間2.5cmの移動)高熱源が発生し溶岩の溜まり場(マグマ)が出来る。長い年月、擦れ合い動けなかった岩石(プレート)は遂に力の逃げ場を失い冷たい上に溶岩が放出されると言う事です。プレートの境目に沿って火山帯が並んでいる事からも頷けますね。地球の半分を占める環太平洋火山帯は太平洋プレートが大陸プレートに沈み込むラインに沿っています。プレートの中心部にもマグマは存在します。プルームが地表で冷やされず暑いまま地殻と長い年月接触し続ける例で、昨年、大噴火したハワイのキラウエイ火山もその類です。日本の国土はプレートの境目の沈み込んだ上に位置しているので世界4位の火山国(140箇所)、火山噴火と同じ理由で地震も多いと言う事です。今後、益々原発は危険となる訳です。
 
 
100年の単位で語れる物では有りませんが、太陽エネルギーは数十億年前から増加の一途を辿っている。二酸化炭素による温暖化(産業革命後の人口増加、気温上昇はやはり顕著なのである)を含め地表のコアへの冷却効果が弱まるとマントル対流(循環冷却)のバランスを崩し地球は内外から加熱される事になりますね。パリ協定で定めた産業革命から2度上昇に抑える。4度上昇まで行けば歯止めが利かないと言われています。現在、既に3度は楽に越えています。世界の温暖化対策取組状況を見ると、声は上がるも国を挙げての大きな動きはヨーロッパで微かにあるだけ。以前、儲ける為、人口増加で化石燃料使いまくり。国民も化石燃料中毒。炭素税、燃料税など大反対。「時間の問題ですな」。現在の地表も海中深く一つの層となり、又、海中生物の一部が生き残り、そこからの進化に逆戻りか・・・。そもそも人間が地球の自然現象を変えるなど、おこがましい限りである。地球環境が終れば人間も死ななしゃーない。人間は己の欲の為に己の住処である地球を滅ぼす。もっとも、(愚かな)人間らしい結末ではないであろうか。悔いの無い20~30年後までの生活設計を立てる事である。
 
 

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