深夜の現場仕事が入った。仕事が終っても雇用主である会社は閉まっているので愛車で仕事先に行った。前、乗っていた黄色のポルシェ911では流石に心象上良くない。今のセリカSSⅡSSPはシルバーのクーペ。顰蹙を買うまでには至らないであろう。お客さんから「無茶苦茶カッコイイ、車ですねーーー」と感嘆の声。確かに今では殆ど見ないし、私が言っているスーパーカーの井出達は無くは無い。知らない人は何か凄い車に感じる事もあるであろう。本筋から逸れる話なので流すが、その後、愛車は社内で嫉妬、妬み、嫉みの嵐となっていた。20年前、新車で230万ぐらいの車。そんな大層な物では無い。説明しても無駄なだけ。しかし、この車にはそう思わせる物があると言う事である。私は客先から「カッコイイ」と言われた一言が妙に心に残ってしまった。
そう言えば別にトヨタが嫌いな訳では無いが、前から顔のど真ん中にあるトヨタのエンブレムを安物感が漂うので外したくて仕方が無かった。しかし、日本一の企業。外す事も覆う事も出来なくしてある。トヨタとの頭脳対決が始まった。外す事は出来ない。フロント・バンパーを純正のメカニカル・エアロに挿げ替えないと出来ない。このデザインはケバケバしくて好みでは無い。覆う事にした。運良く「TRDスポーツM」のエンブレムでトヨタのエンブレムの寸法に近い物をオークションで入手できた。出品者も代用の保証は出来ないと謳ってある。トヨタのエンブレムは全体的に微妙に湾曲している。それと市場に出回っているエンブレムの寸法規制が徹底して行われていた。楕円の横が合えば縦が合わない。縦が合えば横が合わないと言った具合である。
それと平面状の物を全体的に微妙に湾曲しているトヨタ・エンブレムに重ねても外側に行けば行くだけ隙間が出来てしまう。あてがうエンブレムが金属であれば至難である。幸い入手した「TRDスポーツM」のエンブレムはカーボン調であるが柔らかかった。このエンブレムは横がトヨタのエンブレムと同じだが、縦が上下1mmずつ短くなりトヨタ・エンブレムのシルバーの部分が露出する。「まあ、ええわ」。再び、戦いは始まった。私はゴルフクラブでウィルソン・スタッフ・アイアンのバックフェイスの様に九九部分の肉厚を変えるが如く、外側から中心部への凹みに向かって両面テープを重ね合わせ層を作り表面を平らにして行った。しかし、トヨタ・エンブレムもしぶとい。両面テープとの接地面がトヨタにTの部分だけで後は抉れている。私は両面テープで「TRDスポーツM」エンブレム貼り付け後、四方八方から瞬間接着剤を流し込む事にした。密着の強化イコール盗難防止である。「一発で決めなければならない」。「成功した」。
次に思ったのがホイールセンターキャップである。会社など良くメーカーのエンブレムが着いており、それらしい。私は「TRD」で統一する事を考えた。しかし、ホイールのセンターの円も先端から外側に向かって湾曲している。しかし、これはキャップ自体も湾曲しておりそのままピッタリ張り付いた。細かい文字がウジャウジャ書いてあるキャップより「TRD」だけの方がインパクトがある。黒字に白っぽいシルバーの文字がスッキリしていてシック。洗練を感じさせられた。こうなればフロイント・フェンダーにも(エンブレム)行っちゃおうかな・・。これは購入したが未だ貼り付けていない。
購入当時、後部に点の凹みがあったので隠すために「TRD」のエンブレムを貼り付けたが赤色部分が剥げた。これも購入済み。この車のデザインは非常に凝っていて所々、湾曲していて平面部が極めて少ない。知らなかった私は後部のエンブレムをそのまま貼り付けてしまい、エンブレムの右側が浮いてしまっている。今度は間違わんぞ。以前から私はこのZZT231(セリカSSⅡ)とプリウスのデザインが似ていると何度も言ってきたが、デザイナーが同じ人でアメリカ人であった。「んーー納得」(デザイン性が良いと言う点で)。
このZZT231(セリカSSⅡ)の加速は私の想像を1~2段上回ってくれたが、スーパーカーやリッター・バイクを知らない人が体験すれば6200回転からハイカムに切り替わったは加速驚きの激辛Egらしい。しかし、レブリミットは8000。美味しい所が短過ぎるし、通常走行ではそこまで踏み込まない。全体的に高速走行のサーキットでは(私の場合)、特段目立つものでもない。ウン千万では無いので全域、ハイレスポンスとは言わないがせめて5000ぐらいから欲しい。
さて、この世知辛い世の中。隙さえあれば金をせびられる。私も保身の為にドライブレコーダーを購入した。テレビショッピングで3000円台の物を見たが、もっと安くて良い物を見つけた。テレビショッピングの3800円の物はモニターを折り返さないとならず、土台を含め重たくなる。根元の負担が大きくなりマウント接触部が馬鹿になり易い。その点、私が購入した製品はセンサー部とモニター部が一体化され非常にコンパクト。その気になれば後方部の画像も取り込める(後方用センサー装着要)。取り付けも簡単。性能も十分で3200円。お勧めだ。何故、20000円位の品を購入するのか分かり難い。
車検で少し張り込み、車は俄然、走り出した。アクレ・フォーミラのサーキット対応も可能なブレーキパッドも効き、コントロール性もすこぶる良好。嫁の実家の猪名川ワイディング・ロードで少し踏み、Eg付着のカーボンも除去。好調だ。
そして、遂にサーキット走行可能なタイヤを購入した。何処のメーカーで銘柄は何なのか。そして、そのポテンシャルは如何に。夏場にサーキット走行を行う気は無いが、少し走ってからインプレッションを紹介しよう。