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Channel: MB マッスルバックアイアン名器巡り
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関が原、信楽焼き、近江牛の旅(4)

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滋賀県・信楽陶芸村に着きHIS名古屋の客と鉢合わせた。関が原は名古屋が近いが、滋賀なら大阪の方が近いな。車で言えば互いの差が1時間も無い境界の微妙な位置関係である。お袋はたらふく肉を食ってバス内でグッスリ寝ていたので起こさず、嫁と二人でのぼり窯に向かった。陶芸所に行くのものぼり窯に上がって行くのも随分、急な上り坂となるので、お袋を起こして呼ぶんでくる事はしないと言う考えはさらに強まった。


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信楽焼きは有名な陶器で狸の置物も有名らしい。狸とは「他抜き」、即ち他人を抜いて自分が優位に立てる様に、又、色々なげん担ぎで活躍し信楽焼きの4%を占め毎年数十万個出ているらしい。一番多いのはタイル、次に植木鉢、その次は忘れ、最後が狸の置物。イチゴスィーツの喫茶店はなんと陶器の釜の中で、世界初らしい。陶芸村には山の斜面に沿って上がって行くのぼり窯と言う釜が十数個並んでいる。焼き物が割れない様にとげん担ぎで釜の数は10数個でも奇数になっている。最初に一番下の釜を松の薪を使い3日かけ1300℃まで上げるらしい。熱は上に上がるので次の上の釜は大分、熱されている。しかし、1300℃までは上がっていないので、今度は横から又、松の薪を投じて行く。色は塗らず、釜内の位置で自然変わる特性を利用するらしい。気の遠くなる様な研究開発(トライ&エラー)の継続、「そこで何に気付くか」。一歩一歩積み上げれた技術の蓄積、努力の跡が伺える。何処の世界の何事においても成長における道程は同じだ。そして、挑戦し続ける事だ。のぼり釜は使い物にならなくなった釜の使い道を必死で考えたであろう。

 
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しかし、松の薪???。随分、高価な物を使うものだと意外に思っていたところ、やはり、松の高騰で破綻。昭和9年に始まったのぼり窯陶芸村は昭和20年で歴史の幕を閉じた。現代の信楽焼きは陶芸はガス釜になっているらしい。そのままにしていた松の薪・のぼり窯で何か出来ないかと、一番上の釜内を喫茶室にしたところ、話題になり有名になり広まった。私も嫁と何十年ぶりかでおぼり釜の中腹スポットでツーショットの写真を係りの人に撮って貰った。都会を離れ、ヒッソリと自然の中の素朴な小さな輝きに2人で身を照らし合うのもオツな味をかもし出してくれるかも知れない。
 

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のぼり釜内には4人掛けのテーブルが3つ。12人入れる。結構、大きい釜だ。私はイチゴ・スィーツが美味いとも思わなかったが、嫁はお袋の分までパクパク、「アッ」と言う間にたいらげていた。狙った訳では無いが関が原ウォーランドとか信楽のぼり釜カフェ等、面白いものが見れた。旅行会社の人も良く探している。
 
 
帰りのバスも空いていた。やはり、西方面から大阪に向かうより、東から大阪が圧倒的に速い。西からは兵庫西宮や宝塚でいつも渋滞につかまる。阪神高速には入らず、最初に愛車で向かった新御堂でバスも大阪に向かった。大阪に着くまでノン・ストップである。大阪に着き大勢の人並みに進行をやっとふさがれた。明日はクリスマスイヴ。人が多い。JR大阪駅付近の街並みの木がイルミネーションで大規模に飾られている。バスの運転手さんはイルミネーション効果を盛り上げる為、気を利かしバスの照明を消してくれた。
 

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粋な計らいである。こぼれる光。綺麗だが電気エンジニアの私はその工事の大変さを思い浮かべさせられた。そう言えば昔、嫁と結婚当時、式を挙げた神戸のイルミネーションを寒い日に見に行った事を思い出した。大阪もこんな無駄金使えるなら万博の大阪負担400億なんとかなるのかな。。総額1250億と言っているがそれでは済まない。3000億ぐらいはかかるだろう。
 
 
バス停止位置から愛車の駐車場へ徒歩で向かうも20分ぐらいは楽にかかっている。前回蟹旅行の駐車料金は10000円かかったが、今回は2800円。先ず先ずだ。大阪の街に3年前戻ったが大阪(梅田)は阪急、阪神、地下鉄、御堂筋方面からしか見ない。最近、久しぶりにJR西日本に乗りJR大阪駅から街を見た。変わり過ぎていてJR大阪近辺は分からない。バスの大阪停止位置は出発場所とは違う。何処に降ろされたのか咄嗟に位置関係が分からず、2人に適切な待機場所を指示できず、自分が車でそこに到達するのに無駄が出た。2人を拾い再び家路に向かった。私の4人乗りスーパーカーもどきの愛車もシッカリ良い仕事をしてくれた。自宅に着き「お疲れ様でした」とお袋と言葉を交わした。やんでいた小雨が又、降り出した。


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