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続・太平洋戦争とは(10) ~戦後の日本~

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終戦後S21年、日本は民主化に向け総選挙が行われ、女性が初めて参政権を得た。結果、日本自由党が第一党となり、党首の鳩山氏が総裁ななると思われていたが、鳩山氏はGHQにて公職追放される。鳩山氏は当時、元外交官であった吉田茂氏に指令を出す。吉田氏は外交官の実績からGHQに信頼を得ていた。後に日本は強烈な個性の吉田氏に引っ張られ焼け跡から立ち上がって行った。


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「バカヤロー」発言、議員に水をぶっかけた事でも有名

 
戦後当面の問題は1000万人以上の餓死者が出るのでは思われた食糧難。遂に25万人に上る食料メーデー勃発。アメリカは自分が招いた事で非協力的だったが、GHQマッカーサーが自身の責任を追求されると言う事で食糧援助を行った。吉田首相は一度降り、神奈川県・大磯の自宅で吉田学校を開設、派閥を形成していた。S23年、政権に復帰した吉田氏は門下の佐藤栄作氏、池田勇人氏を積極的に登用。民主自由党、単独与党を磐石なものとした。

 
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祖父の大豪邸を引継ぎ「吉田学校」を開設。派閥の磐石化を図る。


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吉田氏は講和独立を優位に運ぼうと米に好都合な米軍にそのまま日本にい続ける事を容認した。S25.6、米・ダレスと講和交渉。ダレスは日本に再軍備を主張してきた。吉田氏は食う物もまともに無いのに、そんな事を言ったら吉田内閣は2~3日で潰れる。経済立て直し優先、軍備は米で持てと考え再軍備を蹴る。そんな時、朝鮮戦争勃発。米は日本を西側陣営に取り込む必要が出来、ダレスは日本に30万人規模の再軍備を強く要求。結果、吉田氏は5万の再軍備に押さえ回答。安保条約(日本の安全保障を米に委ねる)を締結。サンフランシスコ講和条約を受託。6年後、日本の独立が決定した。吉田茂氏は良く踏ん張ってくれたと思います。ここで米に押し切られていたら本当に日本はどうなっていたか分かったものではありませんでした。後に吉田氏はこの事を「戦争に負け外交に勝った歴史」と自画自賛。日本独立を成し遂げた。


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東大女子4年生の死者を出した反安保闘争


6年後、岸信介氏大統領就任。現在の安保は日本の防衛義務について不明確。自衛隊が米と行動を共にする安保改定を打ち出す。それは事実上、米との軍事同盟を強化を意味する。60年安保闘争が勃発した。S34年、岸氏の元東条英機氏閣僚で軍事傾倒の不安、米戦争に巻き込まれると再び反安保改定デモ。岸氏は国民の声をよそに「声なき声に耳を傾ける」など意味不明な事を言い出しS35年、新日米安保条約に調印。後は発行のみとした。野党が安保改定阻止と議会で座り込み。それを今度は警察により強制排除。自民党のみで安保改定を可決、自然承認を待つのみとなった。

  
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米・アイゼンハワー大統領来日前の米使者による事前交渉、国情視察時、デモ参加者は
岸首相と合わさぬ為、動けね様に車を取り囲む。米使者はヘリにて救出される。

 
座り込み強制排除に民主主義が立ち行かないと国民が逆上、岸退陣デモ。デモ隊と警官での暴動。500人以上が病院行き。そして遂に東大女子4年生の死者が出た。岸氏は既にフィリピン・マニラで待機していた米・アイゼンハワー大統領来日を延期。S35.6安保改定は自然承認され4日後、「私のやった事は歴史が答えを出してくれるだろう」と言って、いい加減殺されると思ったのか、岸氏は退陣した。安保改定は誰かがどう言う形であれ決着を着けなければならない問題であった。岸氏のやり方はどうであったか。現在、米から武器買わされ放題、自衛隊引っ張られ放題、基地造られ放題。しかし、これを避けるれたかとなると、吉田茂氏みたいな人が首相に着き続けてくれ無い限り、難しかったかも知れない。


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その後、池田勇人氏が大統領を引継ぎ、朝鮮特需(朝鮮への物資供給)効果をキッカケに高度成長へと突き進み、岸信介氏の弟、吉田学校の門下・佐藤栄作氏にバトン・タッチ。S33年、日本にテレビが初登場、プロレスの「力道山」、巨人軍「長島選手」の活躍が重なり大フィーバー(この年、私が生まれた)。S39年、日本に活力が漲り、東京オリンピックで日本は世界中に復興を示し、経済大国へと進んで行った。





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