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Channel: MB マッスルバックアイアン名器巡り
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2転3転中古車選び(時速300キロの世界)11

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私は流石にもうモータースポーツは卒業している。旧富士スピードウェイ最終コーナーを210キロで立ち上がり、バック・ストレッチで290キロまで伸ばすのに中古マシンなど恐ろしくて乗れる訳が無い(国内でアマが公的に300キロ出せる場所は存在しない)。リッター・クラスのレプリカ・バイクだけは新車で購入した。憧れや格好だけで終わり、本当のスピードを知っているのは大型レプリカクラスの鈴鹿や旧FISCO(富士スピード・ウェイ)走行派しか存在し得ない。そこで、若い頃の馬鹿話ではあるが、その話を紹介してみよう。「バイクは良い」。何故なら、300キロオーバー出せる四輪車となれば何千万もする。しかし、バイクは200万で買えるのだ。

 
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右のNinjaが私のマシン。MAX320キロ。茨城県「筑波サーキットにて」

 
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栃木県「ツイン・リンクモテギ」にて

 
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手前のNinjaが私のマシン(静岡県FISCOゲート前にて)。

 
旧冨士スピードウェイ(現在、最終コーナーのRはキツくなり、テクニカル・コース化されている)最終コーナーでは150~160キロぐらいで抜ける高速道路走行の延長の様なド・下手糞でもリッター・レプリカ・バイクの性能なら簡単に250~260キロは1000mもあるバックストレッチなら伸びる。しかし、さらに270キロに到達し、そこからは中々、スピードが伸びないところをどれだけ伸ばして行けるか。だから、最終コーナーを210キロで立ち上がって置かないと290キロまで到達出来る可能性はないのである。しかも、ストレートの先にはRのキツイ、第一コーナーが待ち受けている。リッター・レプリカともなれば、超高速安定性も優れているので、400ccのバイクで180キロ出した時の様なバイクが破裂しそうな圧迫感には襲われないが、流石に270キロともなれば「凄まじく速い」。260キロとは全然、「別世界だ」。
 

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270キロを超えると真空の世界へ突入。バイクの存在感覚自体が無くなり身体が宙に浮いて飛んでいる様だ。そこから、どこまでアクセルを開け続けられるか。Rのキツイ、第一コーナーと何処までスピードを伸ばせるかの兼ね合い。「メーターと第一コーナー、シッカリ見とけ」。最終コーナー210キロで立ち上がっても初めて290キロまで伸ばすのには死を覚悟した葛藤、捨て身の恐怖との闘いを強いられ、それを突き破らなければ290キロには到達出来ない(初旧FISCOの最終コーナーは180キロぐらいから抜けて行き200キロ立ち上がりで、バック・ストレッチ280キロまで伸びる)。その先にあった物は「大いなる達成感」だった。しかし、面白いもので一度、出したスピードは次から簡単に出せる様になっている
 

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今ある日本のサーキットではリッター・レプリカ・バイクでも250~260キロ伸ばせる所あるのかな。。4輪で250キロはシンドイやろな。TI(現岡山国際)サーキットではポルシェ911を駆り、「ストレートの速い黄色のポルシェ」と言われたが(※ストレートが速いと言う事は当然、コーナー脱出速度が速いと言う事ですよ)バック・ストレッチ190~200キロ程度だった。

 
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TI(現岡山国際)サーキットにて。初心者マークは免許取り消し後の再免許取得の為。
 

東京時代、富士スピードウェイ(FISCO)を主体にツインリンク茂木、筑波サーキット。大阪時代にはTI(現岡山国際)サーキットと随分、走った。そう言えば兵庫のセントラル・サーキットには行ってないな。もう、60歳カウントダウンに入っているけど、せっかく大阪に帰って来たんや。今度、車買ったら行って見るか。「冗談やけど」。10年落ちのポンコツ車を一発で破壊してしまうであろう。「制限速度、制限速度を常に意識して・・」と。「制限速度+15キロ≧走行速度」や。もう、免許取り消しはたくさんだ。
 
 
ポルシェが子供になってしまうフェラーリは絶対的に自分の方が速いと信じており、「そうは思っていない」が、リッター・レプリカ・バイクからすれば「屁」みたいな物になってしまう。アクセル一捻りでミラーに移る姿は「米粒よりは・・・大きいか」と言う具合である。こんな走行感覚を持った人間が街中で法定速度を守って走ると言う事は、常に自分を去勢した「退屈」以外の何物でもない「停止に近い徐行」走行感覚と「停止」の繰り返しとなる。こんな中、ATなど乗っていては寝てしまう勢いで、とてもじゃないが緊張感(事故対策に不可欠)は維持出来ない。

 
とにかく、車を運転すると言う事は「キチガイ」(飲酒、居眠り、無免許、ボケ気味の高齢者、感情的になると殺人道具を扱っている事を忘れ突進してくる輩、ローリング族、湾岸族、峠族の走り屋、暴走族、夜に黒い服を着用し飛び出す歩行者、自転車、人をからかう・オチョクって来る車、考え事をしている車、スマホ・TV視聴の車、放心状態の運転手、体調不良・怪我・病身・疲労状態の車、心身症気味の人、車の速度・グレードでの張り合い・絡みつき、ズレたセンスのドライバー、何がしたいか分からないドライバー、動きが予想し難いヘンコツ・感情まかせのドライバー、周りが見れないドライバー、もう挙げればキリが無い)みたいな奴と付き合うと言う事になるのだ。


バイク乗りで余りトロイ奴はいない。殆どのライダー(バイク乗り)はそれらの動きを想定・予知して走っているのである。注意力の欠如した適正の無い、下手糞ライダーはすぐ事故るので即、淘汰される。「車など誰でも運転できる」と思っているだろうが、バイクから見ると下手糞加減が丸分かりだ。私は車からバイクはハナから見えないと想定し走っており、変な車は簡単にパス出来るのでバイクは良い。その点、車は絶対的物量があるので、周囲と付き合わざる得ない。バイク乗りの話を聞いていると、ある時期、家族を養う事も含め、「急に乗るのが怖くなって降りた」と良く聞く。私も2年前の57歳の時にそれが来た。何か事故を起こしそうな気がしてならないのである。しかし、私の真骨頂はチャレンジ精神、人生はいつも挑戦、恐怖との戦いの連続。恐怖は踏み込む時が一番怖い。が、一歩踏み込んでしまえば、それほどでも無い事が多い。最高速270キロの壁を突き破り恐怖の290キロ(メーター読み)に到達した時の様に、今もバイクに乗っている。と言うか、バイクは私の魂である「風」を感じる事が出来る唯一の道具なのである。

 

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